ワンダーファイ 代表
川島 慶
東京大学大学院修了。2007年より学習塾「花まる学習会」で、ベストセラー問題集「なぞぺ〜」制作。2014年、花まるラボ(現:ワンダーファイ)設立。算数オリンピックの問題制作に携わり、2017年より三重県数学的思考力育成アドバイザー。著書に、マンガでわかる!10才までに遊んできたえるプログラミング脳および、同シリーズ。
ワンダーファイは、国際的な算数大会の問題や教材を多数制作・監修している、思考力教材制作のパイオニアです。
優れた教育コンテンツを生み出すため、各領域のプロフェッショナルによって構成されています。
学校や塾などでの指導経験豊富なメンバーが多数在籍。子どもの特性を把握し、意欲を引き出します。
算数オリンピックや、ベストセラー問題集「なぞぺ〜」シリーズの制作を監修する精鋭チームによる、思考力や発想力を伸ばす良質な問題群です。
毎週の研究授業で子どもの感覚を熟知したエンジニア・デザイナーチームによって、教材の細部までクオリティを追求しています。
シンクシンクは、5年間にわたる研究授業で子どもたちの反応を徹底的に観察しながら、今も開発・改良が続けられています。研究授業の様子をご紹介します。
東京大学大学院修了。2007年より学習塾「花まる学習会」で、ベストセラー問題集「なぞぺ〜」制作。2014年、花まるラボ(現:ワンダーファイ)設立。算数オリンピックの問題制作に携わり、2017年より三重県数学的思考力育成アドバイザー。著書に、マンガでわかる!10才までに遊んできたえるプログラミング脳および、同シリーズ。
教育に携わり、ワンダーファイを設立して今に至るまでの十数年間、経済的に・文化的にとても恵まれた環境の子から、家族と一緒に暮らすことができない子まで、様々な子どもたちに接してきました。
その中で私は、現在の社会を、「意欲格差社会」だと思うようになりました。学ぶことに意欲をもてる人は自分の幸せをどんどん追求できるようになり、意欲をもてない人は経済的・文化的貧困から抜け出せなくなってしまう。
日本であれば、数十年前は都心に住んでいなければ、一流の予備校教員の授業などを受けられず、一流大学に行き辛いといった地域格差がありました。この格差を破壊したのは某大手予備校で、地方に住んでいても一流の先生の授業を映像を通して受けられるようになりました。
ただ、その恩恵を受けるのは経済的に豊かな人に限られ、所得格差は残されていました。それを破壊しようとしたのが、MOOCs(オンラインで大学の講義を無料で受けられるサービス)や某大手人材企業のオンライン教育サービスです。
いずれもすばらしく意義のある破壊でしたが、そのサービスを享受できるのは、もともと情報活用リテラシーがある人や、意欲がある一部の人だけです。むしろそうしたサービスによって、そもそも自信がない人や、意欲を持って続けられない人との格差は広がったと思っています。何でもネットで調べられるがゆえに、リテラシーやそもそもの意欲で差がつきやすくなってしまいました。
私自身が何度も訪れている児童養護施設に住む子どもたちは、計算や識字にも確かに困っていたのですが、より根本として、「学ぶことに自信がない」という大きな問題を抱えていました。椅子に座っていられなかったり、じゃんけんを嫌がるほど失敗を極度に恐れたり。そんな彼らに、「やる気になれば使えるサービスがこんなにあるよ!」ということは、意味をなさないのです。そしてそういった意欲・自信の問題は、統計的にいえば経済的に厳しい環境の子に多く、豊かな家庭で少ないとは思いますが、個々の家庭単位では、どんな所得層のどんな地域にも確かに存在する問題なのです。
ワンダーファイでは、意欲格差の破壊を目指し、どんな子も楽しみながら継続して取り組むことができるアプリ教材「シンクシンク」を開発しました。ITの強みを活かすからこそ、熟練教員の力がなくとも、子どもが学ぶ楽しさを存分に味わい、自信を培うことができるものです。
シンクシンクをはじめとして、世界中の、様々な環境にある子どもたちが意欲を持って学ぶことのできるサービスを届けていけるよう、これからも尽力していきます。